家づくりコラム

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【光熱費削減に効果あり】南面の大きな窓の上には庇をつけましょう

明星光紀

屋根は外観を整えるという意味でも重要な存在です

建物の外観イメージを左右する屋根形状。屋根の仕上材として弊社が主にご提案しているのはこの2つです。

以前は瓦の割合が圧倒的に多かったのですが、最近では半々くらいの採用率になってきました。理由としては先にも書いたように外観イメージが大きく作用しています。

最近多く採用されているのは片流れ屋根。瓦は傾斜角度が強め(最低約17°)でないといけないのに対して、GL鋼板は緩い勾配(6°程度)でもつくれるからです。下の写真をみてもらえばお分かりになると思いますが、緩い勾配だと外観フォルムが整うのにたいして、傾斜角度が強いと水上の屋根が上がりすぎてしまい、フォルムを整えるのが難しくなります。

ご存知ですか?実は雨よけ以外にも大事な役割があるんです

屋根は直射日光や雨風といった非常に過酷な環境を耐え凌いでくれて私達の大事な家を守ってくれています。それほど重要な役割を持つ為、長い目でみて「メンテナンス費用が極力かからないものを」という視点で仕上材を選ぶ事も大事です。

さらに屋根を工夫すると室内環境を改善させる事が可能なのです。

軒の出を大きくしたり庇(ひさし)を付けて日射を遮りましょう

ご存知のように太陽の光は夏は上から降り注ぎ、冬は斜めから入ってきます。従って、南面や東面といった日射の多いところについている大きな窓の直上に屋根がかかるようであれば軒の出を大きめに作ると日射を遮る効果があります。(=夏は冷房不可を軽減できるので省エネに役立ちますし、冬は斜めからの日射なので日射を遮る事はありません。)

瓦は比較的軒の出を大きくつくる傾向があるのに対して、GL鋼板は小さめにつくる傾向があります。

したがって、GL鋼板を採用して、軒の出を小さくして外観を整る場合は東面や南面(特に南面)の窓の上に庇(ひさし)をつける事をオススメします。

南面の大きな窓の上に庇を設けた事例(引用元:家族一人ひとりの暮らしを考えながらつくられた家

最後に

庇(ひさし)はデザイン的にあまり好きではない人もいるかもしれませんが外壁と同系色のものを選んで存在感を薄めたりすることも可能ですし、デザイン庇といった商品もありますので、あえて見せるという選択肢を選ぶ事も可能です。

南面の大きな窓の上に庇

是非採用を検討してみてくださいね。