家づくりコラム

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家の顔をスッキリと見せる方法

明星光紀

良い印象を与える外観の作り方

家づくりは「第三者に羨ましがられたい」といったような自己顕示欲ではなく、自分達家族がどうすれば豊かなに暮らせるのかを考えながらするものであると思います。

しかし、その一方でやはり友人や家族から「素敵なお家だね」といわれると嬉しくなるのは正直なところ。

そこで今日は【お洒落で格好良い家にするためのポイント〜外観編〜】についてご紹介します。

外観を優先するあまりに間取りを犠牲にしてはいけません

外観を素敵に見せるためには「どのような間取りにするのか」も大きく関係してきます。しかし、先程書いたように外観を優先するあまりに間取り(生活動線等)を犠牲にするのは「家づくりでしてはいけない事」だと考えています。

したがって、今日は自分達の要望をかなえつつ家の顔(主に道路に面している外壁面。以下:道路面)を整える方法をいくつかお伝えします。

余分なものをつけない工夫をしましょう

間取りを優先して考えるとどうしても道路面にサイズや設置高さがバラバラな窓やエアコンの配管カバー、換気扇のフードが設置されてしまう事があります。更にもう少し言うと、エコキュートやエアコンの室外機を設置してまうという状況もまれに見受けます。

当然ですが、これらは家の顔のイメージを損なう原因になります。

では、これらを回避するために間取りを変更しなくてはいけないのか?というとそんな事はありません。なぜなら間取りはそのままでも作り方を変える事によって回避する事が出来るのです。

回避する方法としては、間取りの検討段階からエアコンの位置や換気扇の排気ルートを検討しておく事が挙げられます。

このコラムの筆者の美的感覚でこのようなコラムを書いていますが、担当するスタッフによっては価値観が違う可能性があるので、あくまで【住宅メーカーまかせ】ではなくご自分達でも検討しておく必要があります。

例えば道路に面する外壁面にトイレがあったとします。換気効率を考えると壁付換気扇を採用したいところですが、それを採用するとどうしても外壁にフードがついてしまうので、天井扇を設置してダクトを経由して側面の壁へ排気する必要があります。

エアコンについても同様です。

何も考えずに家づくりをしてしまうと道路面にエアコンがついてしまう配線計画をしてしまうかもしれません。あとから壁付けエアコンを設置するとなると否応なしに道路面には配管カバーがついてしまうのです。

これを回避するためには間取りを考えている段階から窓と家具の配置をしっかり考える必要があります。なぜなら窓の位置や家具の配置によってエアコンの場所が変わるからです。エアコンの位置が決まると今度は冷媒管と排水ドレンルートの検討が出来ますし、これによって回避できるという訳です。

このように美しい外観をつくるには工事期間中ではなく、計画段階から考慮しておく必要があるのです。

余計なものが一切ついていない外観(引用元: 家族で豊かな時間を過ごす為に様々な工夫を取り入れた家

最後に

内装工事等は工事の進捗をみながら色柄を選択をしても良いと思いますが、今回ご紹介したような工事の早い段階でしっかり決めておかないと後で後悔するような種別の工事もあります。

住宅メーカーの担当者さんと事前にしっかり検討して、少しでも納得のいく家づくりを行ってくださいね。