家づくりコラム

  • 間取り

マイホームだけど公私はしっかり分けたいものです

明星光紀
更新日

個室とパブリック空間は緩衝空間を設けたい

私達がお客様から情報を頂いて間取りを検討する際

  1. 敷地形状を白紙の方眼紙に書く
  2. 方位や周囲の状況(隣接建物や景色等)等現地で確認した事を思い出す(写真を見る)
  3. 駐車場の位置を漠然と考える
  4. 水廻りの位置からLDKの位置(水廻りへの動線)を考えて1階での生活のしやすさを考える
  5. 1階の間取りが出来たら2階の部屋の配置を考える

このような流れで行なっていきます。

間取りを検討する際、敷地が長方形や正方形だと比較的ゾーニング(部屋配置)がしやすいのですが、私達はどちらかというとゾーニングしやすい敷地よりも頭を悩ます変形敷地の方が間取りを書くのが楽しかったりします。やはり型にハマった(オーソドックな)間取りではなく、お客様と一緒に頭を悩ませながら考えるのが好きなのかもしれません。

参考までに最近お引き渡しした七尾市N様邸も変形敷地を上手に利用してご建築されました。(施工事例はまだUPしていないので、今しばらお待ちくださいませ。)

変形敷地で間取りを検討する際、第三者からの視線を気にせずに家族の時間を過ごせるようなスペースをつくるれる事があります。リゾート地で例えるとプライベートビーチのような空間です。

この空間を作り出せるように頭を悩ませるのが楽しい時間なのですが、私達がこの空間を提案する際に気をつけている事が数点あります。

特に気にするのは2つ目です。私達だけが気にしすぎなのかもしれませんが、プライベートビーチのような空間といえども友人を招いてBBQをしたりする事もあるかと思います。その時に個室を隣接させるのはどうしても抵抗があるのです。(特に出入り出来るような大きな窓をつけたりするのは抵抗あります。)やはりプライベートは確保したいという想いから廊下等のパブリックスペースを作りたくなるのです。

そのような空間を設けられるのは高所得者層に限られるのでは?

このようなご意見もあるかと思います。しかし、最近の家づくりでは、リビングの大きな窓に吊るされたカーテンを閉めず且つ他人の目を気にせずに生活出来るような緩衝材(目隠しフェンス)を設置するというのも人気の生活スタイルで、一部の方だけでなく、ごく普通にご採用頂ける空間となっています。

もちろん、正方形や長方形の土地形状でも間取りを工夫する事によって、このような家族の憩いのスペースを設ける事はできます。

リビング

四角い土地ながらも建物に変化をもたせて上手に採光を確保したC様邸 (引用元:変形リビングの窓から差し込む光が家族の笑顔を照らす家夫婦で過ごす時間を充実させる家

もし良かったら家族の笑顔を思い浮かべながらこのようなスペースの実現もご検討してみて下さいね。