家づくりコラム
- アフターメンテナンス
ビニールクロスの不具合はどこまで無償補修してくれるのか
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便利な建材(商品)にもデメリットはあります
シティハウスが建築させてもらっているお宅の内装材(壁・天井の仕上げ材)はほぼビニールクロス(以下:クロス)をご採用頂いています。これは弊社だけでなく、多くのメーカーがそうです。なぜクロスを採用するのかというと下記の理由があげられます。
- 価格がリーズナブル
- 工期が早い=職人の手間がかからないので、コスト削減につながる
- 仕上がり=見栄えがいい
- 数多くの色柄かた好みのものを選べる
このクロスですが、リーズナブルで仕上がりが良い反面デメリットもあります。

引用元:シティハウス産業HP H様邸
その最たるものが入居後にシワが寄ったり、ヒビ割れるという症状が起きる事です。
クロスを貼る下地には石膏ボード(プラスターボード 以下:P.B)が使われており、(用途や場所によってはコンパネという合板が使われます。)主にこの下地が動く事によって症状は起きると考えられています。その他には大きな道路が近くにあり、通行する車(トラック等)の振動で家が揺れる事も考えられます。
当たり前ですが、住宅メーカーはお客様を困らせようと思って工事をする事は有り得ませんし、出来るだけ不具合がないように最善を尽くします。
それでもどうしても起きてしまうのがこの症状です。
事前に分かっているので、ご採用頂く際には不具合が生じる可能性は高い事をお伝えします。それでも、お客様は実際に自分の身に起こらないと実感が湧きませんし、聞いても正直記憶に残っている事は少ないです。
そして、お引渡しして最初の定期点検の際ににこのようなお問い合わせを頂きます。
「クロスがヒビ割れてきたんですけど、どうすればいいですか?」
シティハウスの対応としては【クロスはどうしてもそういう症状が起こり得る事】をご説明した上で、無償手直しの対応をします。
この無償手直しはどういう内容かというと、張替え等はなしの出来得る限りの補修であって、原則として張替え(今あるクロスをむしって、新しいクロスを張る。という事)はしていないといいうものです。
- お引渡し後、1回限りの無償補修
- 建物の構造が落ち着くのには1年はかかる
という理由からお引渡し後、1年~2年経過した頃に補修をさせて頂く場合が多いです。
家は一生に一回の買い物だし、そのような大事な買い物を任せて頂いたお客様とはお引渡し後も良いお付き合いしていきたいと思っています。便利な建材(商品)にもデメリットがある事をしっかりお伝えして、今後も大事なお客様と良好な関係が維持できるように努めたいと考えます。