家づくりコラム

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とにかく広いLDKが欲しいという前に知っておいて欲しい事

明星光紀

LDKを闇雲に広くしない方が良い理由

 LDKはどのような空間にしたのか考えた際、誰しもこのようなイメージが湧いてくるのではないでしょうか?

しかし、家づくりに予算はつきものですし、敷地の大きさにも限界があります。「とにかく広いLDKが欲しい」と思っても必ずしも実現するとは限らないないのです。そこで今日は【LDKの広さを検討する際に知っておいて欲しい事】についてご紹介します。

広さだけでなく、どのように生活をするのかもしっかり考えましょう

家族皆が集うLDKには生活する上で必要なモノも沢山集まってきます。

等々。

これらはLDKに出来たちょっとした余分な空間に置かれ、そのまま置きっぱなしになってしまい、やがて部屋がモノであふれていきます。

時に思い出してはお掃除するものの、3日もすればまた元の状態になるという事も日常茶飯事。。。

そこでこのように毎日(明日)使うと分かっているモノをきちんとしまえるようにリビング収納をつくると良いと思います。

リビング収納を採用した間取り(引用元: シティハウス産業HP 間取りギャラリー

LDKを大きくした弊害

リビングダイニングを広くした場合、それに連動して広がるのはダイニングとリビングの間のいわゆる【未利用スペース】です。

そして、当たり前に2階に子供部屋をつくってしまうと、LDKはモノで溢れ雑然とした生活感満載の場所になるという訳です。毎日使う教科書やランドセル、ゲームなどその都度2階の部屋に持っていくのは面倒ですものね。

部屋が片付かないと掃除機を掛けにくくになり、お掃除ロボットも思うように動いてくれません。またホコリも溜まりやすくもなってしまうため、カビやダニも発生しやすくなり、アレルギーなどの原因をつくりだしてしまうことになりかねないのです。

なにより、広げたら広げた分だけ建築費用も高くなりまし、部屋が大きい分、入居後の光熱費も高くなるかもしれません。したがって、「とにかく広ければ良い」と考えるのではなく、このような事を踏まえて広さを考えましょう。

16帖でも一定の要望を実現できます

例えば、LDKを広くし過ぎた事によって出来る【未利用空間】を利用して(間取りや部屋の大きさを変更して)当たり前のように2階に作る子供部屋を1階につくってみるという方法もあります。

子供部屋を1階につくれば、少なくとも教科書をはじめ子供の荷物はLDKからなくなります。将来は夫婦の寝室としても利用できるし、とても使い勝手がよいかもしれません。

仮に、このような生活をイメージしてみます。

そうお考えであれば、リビングダイニングキッチンの広さは16帖でも実現可能です。

16帖LDKの間取り事例(引用元: シティハウス産業HP 間取りギャラリー

出来るだけ広くしたいという気持ちも痛いくらい分かりますが、【いかに使いやすく住みやすい部屋にするのか】という事に焦点を当てて検討してみてくださいね。