家づくりコラム
- 内装
自分好みの室内装飾にこだわりたい方へ
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室内が出来上がってからではなく、事前に検討する事が大事です
「一生のうちに何回も経験する事ではないので出来上がってみないと室内イメージが掴めない」
家づくりをされる方がそう思うのはある意味仕方ありません。しかし、先日のコラムでもご紹介したようにこれだけ情報があふれている現代において【このような空間が理想的】というイメージをネットで探すことは可能ですし、探した情報(画像)を住宅メーカーに伝えることによって先にあげたような心配は少しでも解消できるはずです。
それでも入居後にこんなことを思うときはあると思います。
この壁に絵を飾りたい
しかしながらそのような要望をかなえる為には絵を保持するだけの耐力(下地)が必要であり、事前に検討しておかないとちょうど欲しいその場所に絵を飾ることは難しいのが現状です。
飾れない理由としては現在の家づくりの仕方にも理由があります。
各住宅メーカーの施工方法によって事情は異なるのですが、弊社の場合、柱に直接壁下地材(石膏ボード(以下:ボード))を施工する工法(以下:ボード直張り)を採用しています。それ以外にどのような方法があるのかというと柱にボードを留めるための下地(胴縁:木)を施工して、その木下地にボードを張る方法があります。
後者の場合、胴縁が一定の保持力を有しているので、好きな場所に好きな絵を飾れる可能性があるのですが、ボード直張りの場合はボード自体に高い保持力を有していないため、絵を飾るのは難しくなるという訳です。
しかしながら、ボードにもこの金具を使うことによって一定の保持力を発揮させる事もできます。
雌の部分を先にボードに埋め込んでからビス等(雄部分)を打ち込んでいき、強度を発揮させる金物です。
それでも耐加重についてみると、絵を飾るほどの保持力を期待するのは難しいです。そこでもう一つの方法を検討することによって、好きな場所へ好きな絵画等を設置できる可能性が高まります。
どんな方法なのかというと、ピクチャーレルという金物の設置です。
天井付近に見える銀色のレールの事を ピクチャーレール と言います。上の写真を見ていただけれご理解いただけると思いますが、ピクチャーレールにかかっているフックを左右自在に移動する事によって、好きな場所へ絵を飾る事が出来るようになるという訳です。
後付けも可能ですが、これらの事をしっかり事前に検討出来ていれば(壁や天井に埋め込める等)仕上がりは良くなります。
- どこからどこまでレールが欲しいのか?
- どんな長さのものが欲しいのか
仕上がり面、金額面でも事前に検討しておくのはとても大事な事ですので、着工前から室内イメージを想像するのは難しい事かもしれませんが、スマホで沢山の画像検索をして、自分好みの空間を探してみて下さいね。