家づくりコラム

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西日を上手に利用しながら豊かな生活を送りませんか?

明星光紀
更新日

昔から西日は嫌厭されるのは何故なのか?

間取りを検討する際、私達が気にするのは東西南北の方位です。

等々、様々な事を考えながら部屋の配置を検討します。部屋の配置についてですが、最近ではあまりお客様からも質問されなくなった事があります。

この2つです。しかしながら、お客様によっては間取りをその種の専門家に見てもらう方もいらっしゃり、水廻りの位置等の変更をご希望される事もあります。いつも申し上げるのですが、物事には正解と不正解はありませんので、ご自身が納得して後悔しない家づくりが出来るのであればどんな方法でも御採用されれば良いと思います。

話は戻りますが、今日は昔からの言い伝えも含めて【西日】についてご紹介します。

以前、帰宅の際に見かけた大きな夕陽。当たり前ですが、西日です。

西日は昔はキッチン(台所)は設置すべきでないと言われています。何故でしょうか?

答えは食べ物が傷むからです。

当たり前ですが西日はとても日差しが強いです。昔は現代と違い冷蔵庫等がありませんでしたし、西日が差し込む暑い部屋に食べ物を置いておいたら食中毒の原因になるのは当然です。これらの理由で嫌煙されたと言われています。

現代でも西日が入るキッチンを嫌がる方もいらっしゃいます。

これらが大きな理由です。しかし、なんでもかんでも西日が悪い訳ではありません。西日は使い方によってはは水廻り(主にお風呂と洗面脱衣室、サンルーム)に使うととても便利だからです。

住宅に限らず、湿気は建築物の大敵です。湿気が材料を腐食させたり錆びさせて建物を傷めたり、カビを発生させて嫌な臭いの原因になったりするからです。そこで、日差しが強く建物内に暑さが残る傾向にある西日を使えば、湿気が多い水廻りをカラっと乾燥させる事が出来ます。

従って、西面にお風呂、洗面脱衣室、サンルーム(特にサンルームはオススメです)を配置すると生活がより便利になります。

自然の力を借りて豊かに暮らす(=パッシブハウス)という考え方もある昨今。もちろん換気扇等の便利な機器も大事ですが、機器に頼らない生活というものもご検討されてみては如何でしょうか?