家づくりコラム

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電気温水器の買い替え時期について

明星光紀
更新日

当たり前に使っていたものが使えなくなるのはとても不便です

生活をする上で必要な給湯機器。世の中には沢山の熱源の給湯機器がありますが、七尾市でマイホームを建築、リフォームする際はエコキュートをおすすめしています。(七尾市の一部地域と中能登町では水質問題があるので、メーカーと機種の選定は慎重に行って下さいね。)

新築、リフォームを検討されている方には釈迦に説法かと思いますが、エコキュートとは安い深夜電力を利用してお湯を沸かす機器です。(一月に1700円くらいが電気料金の目安と言われています)

エコキュートのランニングコスト(引用元:Pnasonic

政府がエコキュートを導入した家庭に補助金を出していた10年前は新しく世に出たこの機器に懐疑的な意見をいう方もいらっしゃいましたが、今となっては使わないという選択肢はないくらいに普及しています。

このエコキュートの前に市場を席捲していたのは電気温水器。IHクッキングヒーターと200Vエアコン等の電気を多く使う(電気代がかかる)機器を3点セットで採用すると電気料金が割安になるという触れ込みで当時はとても人気がありました。

この電気温水器ですが、やがて設置から15年~20年くらい経過するお家が増えてきて、最近では故障連絡も増えてきました。

メーカーの部品供給期間の関係で修理対応できるものもあれば出来ないものがあって、出来ない場合は諦めもつくのですが、出来る場合は修理するか新しいものに買い替えるか悩ましいところだと思います。

電気温水器からエコキュートへ入れ替えた場合、現場の状況にもよりますが費用は460Lタンクの場合で約40万円(税別・工賃、処分費込み)くらいです。

電気温水器の毎月の電気料金は6000円から8000円くらいと言われていますので、エコキュートの電気代の毎月の差額を計算すると4300円から6300円となります。(年間換算すると約7万円)

例えば3~5万円かけて修理して直ったのは良いけど、また他の部品が壊れれば今度は買い替えになる可能性も出てくるし、そう考えると買い替えの要素は高まると思います。しかし、まとまった金額を支出するのも家計に打撃を与えるので非常に悩ましいところ。それでも、可能であれば買い替えをオススメします。

やはり理由は電気料金の差額です。

現在電気温水器を設置している方のほとんどがそろそろ部品供給時期終了(13~15年)の時期と重なるはずですので、もし不具合が発生した場合は修理も良いですが、買い替えという選択肢も是非検討してみて下さいね。