家づくりコラム

  • 間取り

将来間仕切りを仕切るといくらかかるのか?

明星光紀

子供室を将来仕切るという選択肢もありです

家づくり(間取り)を検討しはじめた時、注視するのは1階のLDK廻りや水廻り動線といったところで、2階は必要な部屋数と大きさが確保出来ればよいというご意見が多いのは良くあるパターンです。

2階に必要な部屋としては以下のようなご要望を多く頂きます。

1階に機能を集中させる為、1階の面積が大きく2階は小さくなるのが最近の傾向ですが、この場合例え35坪くらいの大きさのお家でも1階と2階の大きさがほぼ一緒(総2階)のお家に比べるとかなり割高になります。(この件については後日ご紹介します。)

話は2階に戻ります。

予算の関係というよりは子供が大きくなって「自分の部屋が欲しい」と言い出すまで子供室は仕切らずに1つの大きな部屋として利用するという選択肢もあります。この場合のメリット・デメリットは以下の通りです。

将来間仕切りする予定で作った子供室の事例(引用元:シティハウス産業HP施工事例

メリット

デメリット

自分達にとってどちらの生活が良いのかを検討して選択して頂ければ良いと思いますが、今日はこの間仕切りを仕切った場合に一体いくらくらいかかのか?という事についてご紹介します。

上の事例の場合、実は入り口付近に少し壁を作っています。これは現状ではスイッチを取り付ける壁スペースがなく、壁を作る(電気の配線をもってくる)のが大変だから先行して作った訳です。

このように間仕切りをするには以下の工事が必要になります。

将来間仕切りする事を想定しているので、スイッチ取付付近まで電気配線をもってきておけば良いのですが、そこまでしっかり配慮しない場合は電気工事費用が嵩むのでご注意下さい。

そして、気になる費用ですが、上記工事一式でざっと15万円(税別)程度かかります。※工事内容によって費用は変わりますので、依頼先の住宅メーカーに都度確認してください。

この費用がもったいないので、最初から仕切ってしまうという方もいらっしゃいますが、一部屋として広く使えるのも大きなメリットですし、先にも書いたように人それぞれの価値観があるので、どれが正解で不正解というものはないと思っています。

参考までにですが、2部屋に区切っていたものを一つにする場合は床の仕上材の関係等で仕切るよりも多額の費用が発生します。

一生に一回の家づくりですから、後悔のないようにゆっくり検討してみて下さいね。