家づくりコラム

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白アリ予防薬にも目を向けてみましょう

明星光紀

ホウ酸系の白アリ予防薬をオススメしている理由

白アリの被害が発生すると、駆除には手を焼きます。例え目に見える場所での駆除に成功したとしても、白アリは土の中に隠れてしまい、日をおいてから別の場所を食い荒らす可能性もあるからです。

シロアリの被害状況(弊社が採用している予防薬メーカーのHPより引用)

もちろん新築時には白アリ対策工事をしています。しかし、残念ながら予防薬の効果は有限です。したがって、保証期間は5年(農薬系)とか10年(ボクらが取り扱いしているホウ酸系=エコボロン)の場合が大半です。当たり前ですが、保証期間を経過してからの被害報告は補償対象外となります。

効果が切れるという事は再処理が必要になる訳ですが、皆さんどうしているのでしょうか?

もしかしたら、個人的に専門業者(七尾でいえば、ダスキンさんとかマインワークさん)に依頼しているのかもしれませんが、私達に依頼が来る事は今までにありません。(私達が再処理をしませんか?というご案内を流していないのにも一因はあると思います。)

原因としては、シロアリが動いている姿を目視で確認できる確率がとても低い事(=危機意識が低い事)にあると考えています。実際、リフォームの際、白アリの被害を受けているというのは水廻りではよく見かけます。

もう一つの原因は処理費用です。建物の大きさによりますが、おおよそ10万円はかかります。保障期間が5年の場合、5年おきに10万円を支払う事を考えると「我が家に限っては大丈夫」と判断して、再処理をしないという選択をする方が多いのも頷けます。

そこで、私達はこのような思いからホウ酸系の予防薬をご提案しています。

エコパウダー社のエコボロンPRO

予防薬は2つの種類はがあります。

農薬系は以前から採用されている製品ですが、見解によっては人体にも有害な成分が含まれている報告もあります。(実際に日本では健康被害が報告されいてる実例はないと思いますが。)それに対してホウ酸系は人体に有害な成分は含まれていません。

「ゴキブリを駆除する為にホウ酸を使用するし、人体に影響がない訳がない」

という反論も業界的には言われています。しかし、ゴキブリや白アリには腎臓がなく、ホウ酸の毒を解毒出来ない体なのに対して、人間は腎臓があるので、例え体内に入れたとしても解毒して尿として出てくるのです。

農薬系とホウ酸系についてはコンロでいうところのガスとIHの水掛け論と一緒です。お互いの言い分を聞いて、どちらを選択するかしかありません。

私達の判断基準は【赤ちゃん】【小さな子供】です。

シロアリ予防薬は1階の床付近に重点的に散布します。という事は(仮に有害物質を含んでいたとする)予防薬が揮発(空気になって)した場合、1階床付近に停滞している空気を一番吸うのは誰かを考えたのです。

もちろん、農薬系が絶対ダメという訳ではなく、私達がそう判断してご提案しているだけです。これから家づくりをされる方は良かったら参考にして下さいね。