家づくりコラム

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湯切れの心配がないから少ない容量を選択するのは正解なのか

明星光紀
更新日

自分で体験したからこそお伝えしたい事

シティハウスで新築やリフォームをして頂く際には漏れなく御採用頂いている給湯器=エコキュート。どの製品でも発売された当初はお値段が高くて採用されるのはハードルが高いですが、流通量が多くなる(時間が経過する)事によって、徐々に値段は下がっていき、採用されやすくなります。

今でいうと太陽光発電システムがそれにあたるといったところでしょうか。

すでにご存知の方も多いですが、エコキュートは安い深夜電力を利用してお湯を沸かす機器です。しかも製品の仕組み上、それほど光熱費がかかる事はありません。(1500円/月くらいが目安といわれています。)

ただ、この光熱費を維持するのに注意して欲しい事があります。今日はその事についてご紹介しますので、参考にして下さい。

タンク容量に注意する事

エコキュートはお湯を貯めておくタンクと沸かす役割を果たすヒートポンプ(エアコンの室外機のようなもの)がワンセットとなっている機器です。

このようにタンクの容量は3種類があります。通常4〜5人家族の場合、370Lか460Lが選ばれるのですが、選ぶ際に注意して欲しい事があります。

エコキュートは使用履歴のデータを参考に【この家族はどの時間帯にどれくらいのお湯を使うのか?】を学習し、お湯が足りない時は自動で湧き増し運転をしてくれます。この為、浴槽への湯はりを失敗する等余程の事がない限り、お湯が足りなくなる事は無いのです。

とても便利な機能なのですが、ここに落とし穴があります。

当たり前ですが、容量が少ないと機器代も安くつきます。したがって、湯切れの心配がない以上、コストを抑えれる方を選ぶのはもっともな選択なのですが、入居後にタンクの容量以上にお湯を使用してしまうような生活を送り続けた場合、毎日夕方になると湧き増し運転をしてしまう。という事も有り得るのです。(我が家がまさにこれに該当します。)

エコキュートは安い単価の深夜電力でお湯を沸かすのが特徴の一つなのに、夕方の高い電気でお湯を沸かしてしまうのは勿体無い。かといって、湯切れさせる訳にもいきません。

もちろん、沸き増ししないよう上手にお湯を使う生活を送るのが理想なのですが、こればっかりは生活してみないとわからない事もあると思います。子供が大きくなるろシャワーする時間が長くなり、使用する湯量が増えるという事も有り得ますしね。

差額にすると6万円くらい。という訳で、出来れば370Lではなく、460Lを選択する事を個人的にはオススメします。