2016.5.6（金）

安くて良いものは売れるのか？

これからは高品質で安い住宅を提供すれば売れる！！

ってイキナリどしたのーーーーー？！

はい。実は今から７～８年前はそう思っていました。

当時そんな考えを信じて疑わなかったボクは、業績がうなぎ登りの会社さんが自社のノウハウを他社に提供するシステムをシティハウスに導入し、会社の業績をうなぎ登りに！な～んて甘い未来を思い描きました。（今になって考えれば、会長もよくこの決断を受け入れて、見守ってくれたよね～って感心すると同時に感謝します。）

導入を決めたボクは東京に数回研修へ行き、業者さんともコストダウンのお話をしつつ、それまでの自社の施工方法を見直して、新しい工法と新しい見積もり方法を確立し、自社独自の商品を開発しました。

それがＫＩＲＡＲＩ（キラリ）という商品。

cityh-20-kirari

新商品を発表したときに使ったイメージ画像

さて、新商品を開発したシティハウスはその先、どうなったのでしょうか・・・と事を踏まえた今のボクはこう考えています！っていうブログです。良かったらお読み下さいませ～。

安くて良いものは売れるのか？

新商品を開発した当時、シティハウスの受注は順調でしたが、現状維持は衰退に繋がると考えてたボクは、安くて良いものは必ず売れる！という妄想にとりつかれて、コストダウンを意識した新しいシステムを導入。

スタッフは皆そこそこ忙しい中での商品開発でしたので、完全に商品が完成していた訳ではなく、仕事をしながらどんどん完成形に近付けていこう！という中途半端な状態でのスタートでした（汗）

そんな状態なものだから、結局商品を発売してから１年くらいで、もう新しい見積もり方法での見積もり作成はしなくなってしまうという事態に（汗）

このシステムはどういうものかというと、あるルールにしたがって見積もり　→　受注すれば、短時間で作成する見積もりでも必ず安定した利益を残せる！という考えの元に作られたものでした。

はい。そうです。完全に数字や利益先行の考え方でした。。。。

今となっては「は？アホか？」って自分で思いますけどね（汗）

それでも折角導入したので、使わないともったいないと思い、１年でシステムそのものは使わなくなりましたが、自分たちの使いやすいように姿形を変えていき、現在は自社オリジナルのシステムとして使用しています♪（まぁ結果としては、導入したシステムはまったく無駄にはなっていません。っていうか、仕入れ金額の削減には大分貢献してくれたので後悔はしていません。）

話は変わりますが、数字重視の経営をしている時は正直いって、業績的に苦戦していました。（恥ずかしい話ですが、赤字決算の年もありました）何でかというと、数字ばかりみて、お客様を見ていなかったからです。

社長として、赤字決算なんてもっての他。ボクは決算書は社長の成績表と思っているので、赤字を出すという事は社長失格なんです。赤字を出して以上は、そのまま指をくわえて、「どうしよう。どうしよう。」と考えている訳にもいかず、色々な経営や販促の勉強をしているうちに友人が企画した　社長塾　という経営者や後継経営者が集う塾に参加しました。

そこから全てが変わりました。社長塾の塾長で石川県小松市でブティック販売（当時）をしている　新谷社長　（←　新谷社長のブログに飛びます。めっちゃ勉強になるので、経営者さんは必読っす！）から、経営に関する考え方を学び、さらに新谷社長の紹介で現在のマーケティングや販促の師である　藤村先生　や　先生の高弟の方々　と知り合う事が出来、やっと数字ではなく、お客様と向き合う現在の営業方針にたどり着きました。

あ、この時に以前導入していたシステムのグループから脱退しちゃいました。

テヘペロ。

今になって思うと、そこからは業績はほぼ順調に推移しているんじゃないかな～って思います。もちろん、まだ数字に囚われている感は否定できません。やっぱり数字は大事だし、無借金経営をしたいという目標を達成していませんからね（笑）

でもね、数字が全てではないって事だけは分かっています。お客様の方を向いて商売をしないと、お客様の感情や意図を汲み取れないし、お客様に心の底から「シティハウスにお願いしてよかった」っていう言葉は頂けない（満足してくれない）ですからね。

その結果どうなるかというと、お引渡し　＝　関係が終了！　みたいな感じの関係になってしまい、お引渡し後はほとんどお会いしないようになっちゃいます（汗）

これって、事業を継続していく上でやってはいけない事の最たるものだと思います。やはりお世話になった方（お客様）は大事にして、ずーーっとお付き合いしていかないといけないですもんね。

という訳で、とりとめもない話になりましたが、今日のまとめです。