日本の住宅は粗悪なのか?

マジメな話のブログを書く時、どんどん言葉が頭に浮かんで、すごい勢いでキーボードを叩く 明星光紀(あけぼしみつのり) です。

今日のブログもちょっと堅い話です。世の中の不条理にご興味のある方は是非お読み下さいね(笑)

日本の住宅は粗悪なのか?

先日、営業ミーティングの際に、会長から「この記事参考になるし、回覧して読むべし」と渡された雑誌のコピーにこんな事が書いてありました。

・日本の住宅は20年で価値がゼロになる(家の寿命は20年)

ボクにしてみれば、何を今更・・・と思いながら読んでいたのですが、それはボクの常識であって、一般の方にとっては初耳であったり、ビックリする内容の記事であったと思います。

2016-03-03 16.28.00

何とも強烈なタイトルですよね(汗)

なぜ日本の住宅は20年で価値がゼロになると報道されるのでしょうか?

答えはズバリ、税法上の問題です。

住宅を取得すると、固定資産税というものが課税されます。※固定資産税は土地や建物の評価額(共に市町村が評価額を決めています)に税率をかけて算出されます。

土地の評価額は国が定める地域ごとの基準価格(市町村は国の基準価格を参考にして評価額を決めるので)が変化しないことには変わりませんが、建物は年々評価額が下がっていきます。

新築なのに最初っから評価額が低い固定資産評価額が、年々下がっていった結果、20年後にはゼロに近い金額となる訳です。(参考までに、新築直後でも建築した金額の半額くらいの評価になります。)

最初っから半額ってすごいですよね(汗)でも、固定資産税を払う立場としては、ありがたいんです。だって、評価額に税率をかけるので、評価額は安い方が、税金払わなくてすみませんもんね。

でも、別の見方をすると、売却をする際にはめっちゃ不利益を被るんです。というのは、マイホームを売却したい場合、不動産業者さん等は売値の設定をする際に固定資産評価額を参考に売値を設定する事が良くあるからです。

だから、子供が成長して、家族構成が変わったので、夫婦2人で新しい住まいに。。。といった計画を立てても、なかなか思う金額で売却できないので、計画自体が頓挫する訳です。

ここで、一つ注意して欲しいのは、

20年で価値がゼロになるのではなく、20年で税法上の評価がゼロになる。

という事です。

これを逆手にとって、20年しかもたないのに日本の住宅は高い!とか、最近の業者は20年しかもたない家しかつくれない!という訳の分からない人もいます。

この雑誌にも書いてあったけど、大事に使えば100年でも持ちますからね。マジで。

ただ、家のメンテナンスは車のメンテナンス等とは違って、かなり高額な費用がかかります。だから、したくても出来ない。という場合がほとんどだと思います。

ですので、これから家を建築される方は、将来の住み替えをあまり考えずに、今の住宅に手を加えながら如何に豊かに暮らしていけるか?を考えた方が良いと思います。

この記事を読んで思ったのは、おおむねそんなところでした。

さ、今日ももこんな時間!設計業務がちょっと落ち着いてきたので、施工事例のページの原案でも作成します♪

では!

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