2016.1.18（月）

外装の劣化と適切なメンテナンスの時期

東京方面では雪が降っている今日。雪国？石川県七尾市は雨です（汗）全然雪が降りません。降らないのは現場が着々と進むので助かるのですが、逆に地球温暖化等の環境問題が気になる　明星光紀（あけぼしみつのり）　です。

雨の時、お客様から電話がかかってくるとドキっとします。まさか！雨漏り？！って・・・

今日も何件かお客様から電話を頂いたのですが、いづれの電話も違ってほっと一安心です（笑）

今日は雨に関連する外装の件についてご紹介します。

残念ながらメンテナンスフリーの材料ってなかなかありません

雨といえば雨漏り　本来あってはいけない症状なのですが、やはり思わぬ気象条件や当時の施工の不備、材質の劣化などによって発生してしまう場合があります。これまでも予期せぬ集中豪雨等で、お客様から雨漏りの対応依頼を頂く事も極まれにありました。

そんな雨漏りの原因の一つに　コーキングの劣化　というものがあります。（あっ！劣化してもすぐに雨漏りに直結する訳ではないし、雨漏りしない可能性もあります。）

最近の外壁はサイディングというものが多く採用されています。

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サイディングの一例です

多くの方が採用するのが、窯業系サーディングという外壁材なのですが、この材料を使うと、パネル同士の間に継ぎ目が出てきてしまいます。継ぎ目にはゴム材みたいな防水材を施工して、雨対策をする事が標準施工方法になっていて、そのゴム材みたいなものを　コーキング　というんです。

ちなみにこの　コーキング　はサイディングと窓（アルミサッシ）との取り合いのところにも施工されます。

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これが　コーキング　　

さて、この　コーキング　ですが、所詮ゴムみたいなものなので、どうしても劣化（硬くなってヒビ割れを起こす）してしまいます。輪ゴムとかでも時間が経つと、硬くなって簡単にちぎれちゃう事を考えると、容易に想像つきますよね？

コーキングが劣化すると、下の図のように外壁とコーキングの間に隙間が生じてしまいます。

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こんな感じね

特に日当たりの良い面は劣化しやすく、早いものだと２～３年で症状が出てきてしまうものもあります。（最近ではそんな早い劣化はあまり見ませんけど、１０年くらい前に施工された物件等では今ほど施工方法が確率されていなかったので、たまにそんな不具合報告を頂きました。※実績不足による不具合報告が少なかったので、施工方法を改善出来なったという事が原因だと思います。）

でも、上にも書いたように、隙間があいたからといって、すぐに雨が入ってくるものではありません。何故か？

通常、サイディングの裏には、防水シートというものが張ってあり、外壁より内側に水が入ってきても、壁の中に侵入させないような措置がとられているからです

しかし何事も過信は禁物！

外壁を張り付けるのに　防水シートを貫通する　ビス　や　釘　を打ち付けるので、そこから水が入ってこないとも限らないからです。

今すぐは雨漏りしないけど、長い年月をかけると入ってくるかもしれません。劣化した場合、どのように補修するのかというと、コーキングのやり直しが出来ます。どのタイミングですべきか？というベターなタイミングは隙間が空いたら・・・と言いたいところですが、工事するのは建物をグルっと囲む足場もいるし、結構な費用がかかってしまうので、雨漏りがし始めたら　でいいうと思います。※私見です。

コーキングと同じように製品として工場から出荷された商品はどうしても使用頻度や環境によって劣化して、メンテナンスが必要になるので、是非頭の片隅で憶えておいてくださいね～♪

まとめ

・サイディングの目地に使用されるゴムのような　防水材　＝　コーキング　は劣化するものですので、外壁（サイディング）とコーキングの間に隙間が出来てきたら補修工事（＝打ち替え）を検討しましょう。

・但し、そんなに慌てなくてもすぐに雨漏りに直結するものではないので、建築会社さんた防水会社さんに相談してみて下さい。

・ちなみにコーキングの保証期間ですが、２年のものもあれば３年のものもありますが、原則として保証による無償対応は難しいと思います。（メーカーさんが自社の商品不具合ではなく、施工業者に施工不良として責任を押し付けるため）もし、そんな症状が見えたら、建築された会社さんに相談してみましょう。